LiPoバッテリーを使うラジコン、ドローン、FPV機、電動ガンなどを楽しむうえで、充電中や保管中のリスクを抑えるために用意しておきたいのがLiPoセーフティーバッグです。
ただし、商品ごとに収納できる本数、形状、開口部の閉じ方、ケーブルの通しやすさ、持ち運びやすさが異なるため、価格や耐熱温度の表示だけを見て選ぶと、手持ちのバッテリーが入らなかったり、充電のたびに使いにくさを感じたりする可能性があります。
また、セーフティーバッグは火災を完全に防止する装置ではなく、万一バッテリーが発煙・発火した際に炎や高温物の飛散を抑え、周囲への被害を軽減するための補助用品と考えることが大切です。
ここでは、国内メーカーやラジコン用品メーカーが扱う実在製品を中心に、初心者でも選びやすい定番モデル、大容量タイプ、持ち運び向けモデルを紹介しながら、サイズの決め方、充電時の置き場所、保管方法、航空機で運ぶ際の注意点、買い替えの判断基準まで詳しく整理します。
LiPoセーフティーバッグのおすすめ8選

LiPoセーフティーバッグを選ぶときは、単純な収納本数ではなく、使用するバッテリーの外形、リード線やコネクターを含めた長さ、充電時にケーブルを引き出せる構造、バッグを置くスペースまで確認する必要があります。
初めて購入する人には、製品仕様や問い合わせ先が明確な国内流通品が選びやすく、複数のバッテリーを管理する人には、底面が安定するボックスタイプや仕切りを追加しやすい大容量タイプが向いています。
以下では2026年6月時点で公式情報を確認できる製品を中心に紹介しますが、在庫状況や価格、仕様は変更される可能性があるため、購入前に販売元の最新情報も確認してください。
ハイテックHMJ500
ハイテックLi-Po Safety Bag HMJ500は、約高さ100×幅190×奥行110mmのボックス形状を採用し、日常的な充電と保管を一つのバッグで済ませたい人に向くモデルです。
内側に耐火ガラス繊維布、中間層に難燃効果のある不織布、外側にPVC繊維布を使用した構造で、側面の穴から充電ケーブルを引き出せるため、バッグを大きく開けたまま充電する必要がありません。
開口部がダブルジッパー式なので、一般的な平袋型のベルクロを毎回強く剥がす操作が苦手な人にも扱いやすく、約96gと軽いため、サーキットやフィールドへ持ち出す場合にも負担を抑えられます。
メーカー案内ではショートサイズのバッテリーを多数収納できる容量が示されていますが、長期保管ではバッテリー同士を密着させすぎず、端子の接触やリード線への圧力を避ける余裕を残して使うことが重要です。
充電用の穴、安定する底面、持ち運びやすい重量のバランスがよく、最初の一個として選びやすい一方、内部を満杯にした状態で同時充電するのではなく、充電対象を絞って目の届く場所で使用してください。
G-FORCE G0998
G-FORCE Lipo Bag Safety Box G0998は、約184×84×64mmのコンパクトなボックスタイプで、ストレートパックや1SサイズのLiPoバッテリーを整理して収納したい人に適しています。
平袋型と違って底面と側面の形が保たれやすく、机の上で倒れにくいため、充電ケーブルを接続した状態でもバッグの位置を安定させやすい点が魅力です。
開口部にはベルクロテープが使われており、バッテリーを出し入れしやすい一方、ケーブルを挟んで隙間が大きくならないように配線の位置を整え、可能な範囲で開口部を確実に閉じる必要があります。
公式情報ではストレートパックを4本、1Sサイズを8本収納できる目安が示されていますが、コネクター形状や配線の取り回しによって実際の収納量は変わるため、外寸だけでなくバッテリーを並べたときの総幅も測ってください。
ラジコン用バッテリーを数本ずつ持ち歩く人や、平袋の中でバッテリーが重なることを避けたい人に向きますが、複数本を入れたまま一斉に充電する用途ではなく、整理収納と一本ずつの安全な充電を基本に使うのが適切です。
G-FORCE GFG997
G-FORCE LiPo Shoulder Bag GFG997は、約5Lの容量を持つショルダーバッグ型で、多数のバッテリーをサーキットや飛行場所へ運ぶ機会が多い人に向いています。
耐火性と難燃性を考慮したグラスファイバー素材が採用され、肩掛けで運べるため、充電器、工具、機体などで両手がふさがりやすい場面でも持ち運びやすいことが特徴です。
大容量モデルは、使用前、使用後、ストレージ状態などでバッテリーを分けて管理しやすい反面、一つのバッグへ大量に詰め込むと、一本の異常が周囲のバッテリーへ影響する可能性を考慮しなければなりません。
内部では小型の難燃ポーチや仕切りを併用し、充電済みと使用済みを混在させない運用にすると、誤って残量の異なるバッテリーを並列接続する事故や、傷んだバッテリーを再使用するミスを減らせます。
携帯性と収納力を優先する人には有力な候補ですが、自宅での充電ではバッグを肩掛けのまま置かず、不燃性の床やタイルなどに下ろし、周囲から紙類、布、溶剤などの可燃物を取り除いて使用してください。
G-FORCE G0024
G-FORCE Lipo Bag G0024は、約18×22cmの平袋型として流通している定番モデルで、シンプルな構造と収納時の薄さを重視する人に適しています。
使用しないときは工具箱やラジコンバッグの隙間へ収納しやすく、ボックスタイプよりかさばりにくいため、バッテリーを一、二本だけ運ぶ人にも取り入れやすい製品です。
開口部はベルクロテープで固定する構造なので、充電ケーブルを引き出す際は端へ寄せ、開口部が大きく浮かないように閉じることが重要であり、太いコネクターを無理に挟むと縫製部やベルクロへ負担がかかります。
平袋型はバッテリーの形に沿って収納できる反面、机の上では底面が安定しにくいため、充電中にケーブルへ引っ張られて移動しないよう、不燃性トレーの中などに置くと扱いやすくなります。
購入費用と携帯性を優先したい初心者には使いやすい選択肢ですが、長いスティック型や厚みのあるハードケース型を使う場合は、開口部まで十分に収まるかを実寸で確認してから選んでください。
G-FORCE GFG913
G-FORCE LiPo Bag Small GFG913は、約197×100mmの細身な小型モデルで、小容量バッテリーを一本ずつ分けて持ち歩きたい人に向いています。
バッグが必要以上に大きくないため、電動ガン用の細長いバッテリー、小型ドローン用パック、送信機用パックなどを個別管理しやすく、使用済みバッテリーを別の袋へ移す運用にも便利です。
複数本を大きなバッグへまとめる方法に比べ、異常のあるバッテリーを切り分けやすいことが利点ですが、小型であってもセーフティーバッグ自体が熱くなる可能性はあるため、衣類のポケットや布製バッグの奥へ入れたまま充電してはいけません。
購入時にはバッテリー本体だけでなく、バランス端子、電源コネクター、曲げたくないリード線の長さまで含めて測り、開口部を無理なく折り返して閉じられる余裕を確保してください。
少数のバッテリーを個別に管理したい人や、大容量バッグの内袋として使いたい人には適していますが、大型パックや膨張したパックを押し込む用途には向かず、異常があるバッテリーは使用を中止して適切な処分方法を確認する必要があります。
京商GAC0101
京商Gens ace LiPoバッテリーセーフバッグGAC0101は、約180×75×70mmのボックスタイプで、RCカー用のバッテリーを充電時と持ち運び時の両方で管理したい人に適しています。
底のある細長い形状なのでストレートパックを収めやすく、平袋型のようにバッテリーが机の上で転がったり、収納中に向きが大きく変わったりしにくいことが特徴です。
京商の公式オンライン情報で仕様と品番を確認できるため、出所が分かりにくいノーブランド品よりも、サイズ確認や買い替え時の製品特定をしやすい点も選ぶ理由になります。
コンパクトな外形は持ち運びやすい反面、複数本を強く押し込むと配線やバランス端子へ力が加わるため、収納できる本数よりも、端子が接触せず余裕を持って並べられる本数を基準にしてください。
RCカー用として手頃なボックス型を探している人に向きますが、バッグへ入れたことで安全対策が完了するわけではなく、対応セル数を正しく設定できるLiPo専用充電器と組み合わせることが前提です。
TOPLINE TP-316
TOPLINE LiPoセーフティバッグTP-316は、内寸約幅200×奥行75×高さ70mmの大容量タイプで、ショートサイズのRC用バッテリーを複数保管したい人に向いています。
メーカーはショートLiPoバッテリーを多数収納できる容量を案内しており、充電済みパックや使用後のパックをまとめてサーキットへ運ぶ用途でも余裕を確保しやすい形状です。
ただし、収納可能本数は安全に同時充電できる本数を意味するものではなく、バッグ内部を満杯にすると熱が伝わりやすくなるほか、異常が起きた一本を素早く識別しにくくなります。
複数本を保管する場合は端子を個別に絶縁し、充電状態や使用履歴をラベルで区別し、膨張、傷、被覆の破れ、コネクターの変色があるパックを正常品と同じ空間へ戻さない運用が必要です。
たくさんのショートパックを持つRCユーザーには便利ですが、充電時は一度に必要な本数だけを取り出して接続し、充電器の画面でセル数と電流値を毎回確認する習慣と組み合わせてください。
LayLax GIGA TEC Lサイズ
LayLax GIGA TECリポセーフティバッグLサイズは、電動ガン用を含む長さのあるLiPoバッテリーを扱いやすく、メーカーが素材の耐熱温度や引火点の目安を明示している製品です。
特殊コーティングと耐火クロス素材を採用しており、細長いスティック型や二股型など、一般的なRCカー用ボックスでは収まりにくい形状のバッテリーを使う人にも選択肢になります。
耐熱温度の表示は、内部で起きるすべての現象を完全に封じ込める保証ではないため、数値が高いことだけで安全性を判断せず、バッグの閉じ方、縫製部の状態、設置場所を含めて評価することが大切です。
公式の注意事項では、縫製のほつれ、破損、裂けがある場合や、一度発火などのダメージを受けた場合は使用を続けず、新しいバッグへ交換するよう案内されています。
電動ガン用バッテリーをメーカー推奨品と組み合わせたい人や、サイズの根拠が明確な製品を選びたい人に適していますが、充電器本体は発熱するためバッグへ入れず、バッテリーだけを最深部へ収めて使用してください。
用途に合う一枚を見極める選び方

セーフティーバッグは大きいほど使いやすいとは限らず、必要以上に大きな製品を選ぶと、持ち運び中にバッテリーが動いたり、正常品と使用済み品を混在させたりしやすくなります。
反対に小さすぎる製品では、バランス端子や電源ケーブルを強く曲げることになり、開口部も十分に閉じられないため、バッテリー本体以外を含めた実寸から容量を決めることが重要です。
形状、素材、縫製、メーカー情報を順番に確認すると、見た目や宣伝文句だけに左右されず、自分の使用環境に合う製品を絞り込めます。
容量
容量を決めるときは、現在所有しているバッテリーだけでなく、近いうちに買い足す本数と、充電用に確保したい空間を含めて考えることが大切です。
バッグを保管庫としても使う場合は、最大収納本数まで詰め込まず、バッテリーの状態を目視でき、端子同士が触れない余裕を残せるサイズを選んでください。
- 本体の長さと幅
- ハードケースを含む厚み
- 電源ケーブルの突出量
- バランス端子の長さ
- 開口部を閉じる余裕
- 追加購入する予定本数
一つの大容量バッグへすべてまとめるより、充電用、保管用、持ち運び用を分けたほうが管理しやすい場合もあり、使用頻度が高い人ほど複数個へ分散する方法が有効です。
膨張したバッテリーを想定して余裕のあるバッグを選ぶのではなく、膨張や変形を確認した時点で使用と充電を中止し、販売店や自治体へ処分方法を相談してください。
形状
セーフティーバッグの形状は、薄くたためる平袋型、底面が安定するボックス型、複数本を運びやすいショルダー型に大きく分けられます。
どの形状にも利点と弱点があるため、保管本数だけでなく、主に使う場所、移動距離、机の広さを基準に選ぶと失敗を減らせます。
| 形状 | 適した用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| 平袋型 | 少数の携帯 | 置いたときに安定しにくい |
| ボックス型 | 卓上充電 | 外寸が大きくなりやすい |
| ショルダー型 | 多数の持ち運び | 詰め込みすぎに注意 |
| 細長い小型 | 電動ガン用 | 端子の収まりを要確認 |
自宅で頻繁に充電する場合は倒れにくいボックス型が便利であり、屋外へ一本だけ持ち出す場合は小型の平袋型が扱いやすい傾向があります。
保管と充電を同じバッグで行う人は、開口部を閉じた状態でケーブルを引き出せるかも確認し、ケーブルを強く挟まなければ閉じられない製品は避けてください。
表示の信頼性
商品ページに耐熱、防火、防爆などの強い表現が書かれていても、その言葉だけで性能を比較せず、素材構成、寸法、使用上の注意、販売元の連絡先が明示されているかを確認してください。
耐熱温度は素材単体の試験値である場合があり、縫い目、開口部、ベルクロ、ファスナーを含む完成品全体が同じ温度へ長時間耐えられることを示すとは限りません。
国内メーカーや正規販売元が扱う製品は、使用方法や交換条件を確認しやすく、サイズ違いや初期不良があった場合にも問い合わせ先を追いやすい点が利点です。
極端に安価で製造元が分からない製品を選ぶ場合は、数値表示をうのみにせず、縫製の乱れ、開口部の浮き、内張りの破れ、強い化学臭などがないかを使用前に確認してください。
購入後も定期的に公式情報を確認し、製品の仕様変更や注意事項が追加されていないかを確かめることが、安全用品を適切に使い続けるうえで役立ちます。
充電時の安全性を高める使い方

性能のよいセーフティーバッグを購入しても、布団や木製棚の上に置いたり、充電器の設定を誤ったり、外出中に充電を続けたりすれば、事故の可能性を十分に下げることはできません。
充電前にはバッテリーの外観、セル数、容量、コネクターを確認し、充電中は異臭、膨張、過度な発熱、充電器の警告表示がないかを目の届く範囲で監視する必要があります。
セーフティーバッグを正しく閉じることに加え、専用充電器、不燃性の設置面、正しい電流設定、監視を組み合わせることが、安全性を高める基本です。
設置場所
充電時のバッグは、周囲に燃えやすい物がなく、万一高温になっても延焼しにくいコンクリート、タイル、金属製トレーなどの上へ置いてください。
屋内では避難経路をふさがず、煙が発生したときに人が取り残されない場所を選び、子どもやペットが充電ケーブルへ触れない環境を整える必要があります。
- 布団やカーペットを避ける
- 紙類や段ボールを離す
- カーテンの近くに置かない
- 暖房器具から離す
- 直射日光を避ける
- 避難経路を確保する
夏の車内や窓際は高温になりやすく、バッグへ入れていてもバッテリーの劣化や異常反応を防げないため、充電場所にも保管場所にも適していません。
金属トレーを使う場合も、トレーが高温になって机や床へ熱を伝える可能性があるため、耐熱性のある下地と十分な周囲空間を確保してください。
充電手順
充電を始める前には、充電器のモード、セル数、充電電流を確認し、バランス端子と主電源端子が確実に接続されていることを確かめます。
前回と同じバッテリーを充電するときでも、充電器に残った設定を信用せず、画面表示とバッテリーのラベルを照合してから開始してください。
| 順番 | 確認内容 |
|---|---|
| 1 | 膨張や傷を確認 |
| 2 | セル数を照合 |
| 3 | 容量と電流を確認 |
| 4 | 端子を正しく接続 |
| 5 | バッグを閉じる |
| 6 | 充電中の状態を監視 |
充電器本体は動作中に熱を持つため、メーカーから特別な指示がない限りバッグの外へ置き、吸排気口をふさがないようにしてください。
充電完了後はすぐに端子を外してバッテリーの温度と外観を確認し、熱さが残っている場合は可燃物から離れた安全な場所で状態を監視してください。
監視
LiPoバッテリーの充電は、就寝中、外出中、入浴中など、異常へすぐ対応できない時間帯を避け、起きている状態で定期的に様子を確認しながら行ってください。
セーフティーバッグへ入れるとバッテリーの外観を直接見にくくなるため、充電器の表示、音、におい、バッグの変形など、外から確認できる変化にも注意する必要があります。
異臭、煙、急な膨らみ、異常な熱、充電器のエラーが現れた場合は、危険を冒してバッグを開けたりバッテリーをつかんだりせず、電源を安全に遮断できる状況かを判断してください。
延長コードや電源タップを使う場合は定格を守り、充電器を複数接続して過負荷にしないことも重要であり、バッグだけでなく電源周辺の発熱や接触不良にも注意が必要です。
充電中に席を外さなければならない場合は充電を一時停止し、短時間だから大丈夫と考えて無人の状態を作らないことが、事故の早期発見につながります。
保管と持ち運びで見落としやすい注意点

LiPoセーフティーバッグは充電時だけでなく、使用していないバッテリーの保管や移動にも役立ちますが、バッグへ入れれば高温、衝撃、短絡、過充電状態の影響がなくなるわけではありません。
長期間使わないバッテリーは、対応充電器のストレージモードを利用し、満充電や極端に残量が少ない状態のまま放置しないことが基本です。
自動車、電車、航空機で運ぶ場合は、端子の絶縁、容量表示、運送事業者の規則も関係するため、収納袋だけでなく移動手段に応じた準備が必要です。
保管状態
長期保管では、バッテリーメーカーや充電器メーカーが指定するストレージ状態へ調整し、涼しく乾燥した場所で、直射日光と暖房器具を避けて保管してください。
バッグ内部へ湿気や砂が入り込むと、端子の腐食、被覆の傷、ベルクロの密着低下につながるため、屋外で使用した後は汚れや水分がないことを確認してから収納します。
- ストレージモードを使う
- 端子を個別に絶縁する
- 高温多湿を避ける
- 使用履歴をラベルで管理する
- 定期的に外観を確認する
- 正常品と異常品を分ける
複数本を保管するときは、電源端子へ絶縁キャップを付けるか、一本ずつ小袋へ分け、金属工具やネジと同じ空間へ入れないようにしてください。
数カ月使わない場合も完全に放置せず、メーカーの案内に沿った間隔で電圧と外観を確認し、セル間の電圧差が大きいパックや膨張が進んだパックは使用を再開しないことが重要です。
航空機
航空機で予備のLiPoバッテリーを運ぶ場合は、セーフティーバッグへ収納しただけでは条件を満たさず、ワット時定格量、個数、端子の絶縁、機内持ち込みか預け入れかを確認する必要があります。
一般的な旅客便では予備のリチウムイオン電池を預け入れ荷物へ入れず、機内持ち込みとする規則が採用されていますが、航空会社や渡航先によって条件が異なる場合があります。
| 容量 | 一般的な扱い | 確認事項 |
|---|---|---|
| 100Wh以下 | 機内持ち込み | 端子を絶縁 |
| 100Wh超160Wh以下 | 個数制限あり | 航空会社へ事前確認 |
| 160Wh超 | 旅客手荷物は困難 | 貨物輸送等を確認 |
ワット時定格量は一般に公称電圧とアンペア時容量から確認できますが、ラベルが読めないバッテリーは空港で容量を証明できない可能性があるため、表示が鮮明な状態で携行してください。
搭乗前には利用する航空会社の最新規則を確認し、コネクターへ絶縁キャップやテープを取り付け、バッテリー同士や金属物が接触しないよう一本ずつ保護してください。
交換時期
セーフティーバッグは繰り返し使える製品ですが、内張りの破れ、縫い目のほつれ、ファスナーの変形、ベルクロの密着力低下が見られたら、外見上まだ使えそうでも交換を検討してください。
ケーブルを毎回同じ場所へ挟んでいると開口部や縁が傷みやすいため、充電前に周囲を一周確認し、光が漏れるほどの穴や裂けがないかを確かめます。
一度でもバッグ内部で発煙や発火が起きた場合は、素材が変質し、縫製部やコーティングの性能が低下している可能性があるため、再使用せずメーカーの案内に従って交換してください。
表面へ油、溶剤、接着剤などが付着した場合も難燃性へ影響する可能性があるため、自己判断で強い洗剤や薬品を使わず、取扱説明に記載された手入れ方法を確認する必要があります。
交換した古いバッグは通常の収納袋として再利用せず、新品と混同しないよう明確に区別して、地域の分別方法に従って処分してください。
セーフティーバッグ以外の対策も組み合わせる

LiPoセーフティーバッグは重要な補助用品ですが、事故の主なきっかけとなる設定間違い、バッテリーの損傷、短絡、高温環境を直接なくすものではありません。
対応した充電器、電圧を確認できるチェッカー、不燃性の設置面、端子カバー、保管用の区分けを組み合わせることで、異常の発生を防ぐ対策と、発生後の被害を抑える対策を重ねられます。
自宅で大容量パックを扱う人や、多数のバッテリーを頻繁に充電する人は、バッグより堅牢な専用充電ボックスも含め、使用量に見合う設備を検討してください。
充電器
最も優先したいのは、使用するLiPoバッテリーのセル数と種類へ対応し、バランス充電やストレージモードを備えた信頼できる充電器を選ぶことです。
コネクターが接続できるという理由だけで、NiMH用モードや異なる電池種類の設定を使うと、過充電や異常発熱につながるため、開始前の表示確認を省略してはいけません。
- LiPoモードへの対応
- 対応セル数
- バランス充電機能
- ストレージモード
- 充電電流の設定範囲
- 異常検知と警告表示
初心者は自動設定だけに依存せず、バッテリーの容量、セル数、メーカー推奨の充電条件を取扱説明書で確認し、設定内容を説明できる状態で使用することが大切です。
充電器や電源の冷却ファンが止まったり、コネクターが変色したり、接触部が異常に熱くなったりした場合は、バッテリーが正常でも使用を中止して点検してください。
保護容器
自宅での据え置き充電では、柔軟なバッグ以外に、難燃素材を使った専用充電ボックスや火炎を抑える構造を持つ製品を検討する方法があります。
一般的な金属工具箱を流用する例もありますが、煙や圧力の逃げ方まで設計された専用品とは異なるため、密閉すれば安全になると単純に考えるべきではありません。
| 対策 | 利点 | 注意点 |
|---|---|---|
| 平袋型バッグ | 軽くて携帯しやすい | 設置時の安定性 |
| ボックス型バッグ | 卓上で置きやすい | 収納量の管理 |
| 専用金属ボックス | 堅牢性を確保しやすい | 重量と価格 |
| 一般金属容器 | 入手しやすい | 専用設計ではない |
専用製品の例としてBAT-SAFEは、二重壁の金属製ボックスとフレームアレスターを採用し、標準モデルには収納可能な総エネルギー量の目安が示されています。
どの容器を使う場合もメーカーが示す容量を超えず、室内の避難経路や煙への備えを考え、容器を可燃性の棚や密閉された家具の中へ置かないことが重要です。
異常時
バッテリーが膨張したり、甘いような異臭がしたり、通常より熱くなったりした場合は、試しに再充電したり、手で押して形を戻したり、針で穴を開けたりしてはいけません。
発煙や発火が起きたときは、バッグを開けて中身を取り出そうとせず、まず人を遠ざけて避難経路を確保し、対応が困難であれば直ちに119番へ通報してください。
小型のリチウムイオン電池については、火花や激しい炎が収まった後に大量の水で冷却する公的な案内がありますが、炎が噴き出している最中に無理に近づくことは危険です。
消火したように見えても内部に熱が残り、時間を置いて再び発熱する可能性があるため、自己判断で室内のごみ箱へ移したり、正常なバッテリーと同じバッグへ戻したりしないでください。
異常品の処分方法は自治体、販売店、メーカーによって異なり、一般ごみや不燃ごみへ無断で混ぜると収集車や処理施設の火災につながるため、必ず受け入れ先へ事前に相談してください。
安全対策を重ねてLiPoバッテリーを扱おう
LiPoセーフティーバッグを選ぶときは、バッテリー本体の寸法だけでなく、端子やケーブルを無理なく収納できる容量、開口部を確実に閉じられる構造、充電場所で安定して置ける形状を確認することが重要です。
少数のバッテリーを携帯するならG-FORCEの平袋型や小型モデル、卓上で安定させたいならハイテックHMJ500やG-FORCE G0998、複数本を運ぶならGFG997やTOPLINE TP-316が候補になり、電動ガン用の長いパックにはLayLaxの製品が合わせやすくなります。
ただし、どの製品も火災を完全に防ぐものではないため、LiPo専用充電器の正しい設定、不燃性の設置面、充電中の監視、端子の絶縁、ストレージ状態での保管、傷んだバッテリーを使わない判断を組み合わせなければなりません。
価格や宣伝上の耐熱数値だけで決めず、公式情報を確認できる製品を選び、バッグの破れや縫製の傷みを定期的に点検し、自分のバッテリー本数と使用場所に合った安全対策を継続してください。



